クリニックブログ

2017.04.10

【院長ブログ】大腸ポリープは切除しなければいけないの?

 大腸ポリープと一言で言っても、実はたくさんの種類があるのはご存知ですか。

  • ・腺腫
  • 鋸歯状腺腫・SSA/P
  • 大腸癌
  • 過形成性ポリープ
  • 炎症性ポリープ
  • 過誤腫性ポリープ
  • カルチノイド
  • GIST
  • 脂肪腫
  • 血管腫

などがあります。

 しかしながら、単純に①切除すべきポリープ、②切除しないで経過観察しても良いポリープに分けることもできます。

①切除すべきポリープ

 切除すべきタイプのポリープは、癌化したり、出血で貧血を来したりします。そのため、放置すれば、ポリープが大きくなり、切除したくてもできなかったりします。また、出血量も増えて、貧血がひどくなったりします。これには、大腸癌をはじめ、前癌病変である腺腫(鋸歯状腺腫・SSA/Pを含む)、カルチノイド、GISTなどがあり、このうち腺腫の頻度がもっとも多い。

 前癌病変である腺腫は、大きくなればなるほど大腸癌のリスク(担癌率)も高くなります。5mm以下では担癌率は0.5%であるが、10mm以上では約30%まで上昇します。また、癌化した隆起型のポリープについては10mmまでのものの多くは、根が浅く(深部浸潤なし)体への負担が少ない低侵襲な内視鏡治療で切除可能です。つまり、ポリープは小さいうちに切除する方が良いということです。ただし、癌化した陥凹型のポリープについては5mm程度のものでも、根が深く(深部浸潤あり)腸を切除する外科手術になることがあります。このため、腺腫を小さいうちに見つけて切除する必要があり、専門医・指導医による丁寧な内視鏡検査が望ましいといえます。

 このほか、炎症性ポリープや過誤腫性ポリープなどのような良性なポリープは大きさや出血のしやすさにより切除することがあり、主治医と相談する必要があります。

②切除しないで経過観察しても良いポリープ

 切除しないで経過観察しても良いタイプのポリープは、癌化する可能性が低く、切除するメリットが低いポリープが該当します。典型的なものには10mm未満の過形成性ポリープ、脂肪腫が挙げられます。

 結論としては、放置すると支障が出る大腸ポリープは切除しなければなりませんので、一度胃腸内科もしくは消化器内科を受診して,大腸ポリープの種類を診断した上で、切除する必要性があるかどうかを相談することをお勧めします。

品川胃腸肛門内視鏡クリニック

院長

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