クリニックブログ

2017.03.05

【院長ブログ】胃カメラってどういうときに受けるの?

(本ブログは,「有効性評価に基づく胃癌検診ガイドライン」および「NCCN

ガイドライン」の情報を参考にしています.)

胃カメラ正式名称は「上部消化管内視鏡検査」であり,実は胃だけではなく,咽頭・食道・胃・十二指腸までの「上部消化管」の検査です.胃カメラと言われるゆえんは,胃癌を含めて胃の病気の発生が日本では多いからと思われます.実際,検査時間の大半は胃の観察に費やされており,咽頭癌,食道癌,胃癌,十二指腸癌のうち,胃癌が一番良く見つかります.

では,胃カメラってどういう時に受けるのでしょうか.自覚症状のない方とある方を分けて考えましょう.

【自覚症状のない方】

自覚症状がないわけだから,きっかけがなければ胃カメラを受ける必要性を感じないと思います.ではどういうものがきっかけとなるのでしょうか.

これまでは

1)胃バリウム検診で「要精査」と判定された方

2)ピロリ検診で「陽性」と判定された方

のことが多かったと思います.

しかし,2014年に「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版」が公表されてから,状況が一変しました.胃カメラにより30%の死亡率減少効果が国内の研究で報告され,韓国の研究に至っては57%の死亡率減少効果があると報告していることから,胃カメラ自体はもはや精密検査ではなく,胃バリウム検診に取って代わりうる検査となったのです.つまり,胃カメラ検診時代となったのです.また,胃カメラ検診の対象は50歳以上が望ましいが,40歳台についての妥当性はまだ検討中です.

まとめると

1)胃バリウム検診で「要精査」と判定された方

2)ピロリ検診で「陽性」と判定された方

3)50歳以上の方

となります.ただし問題点がないわけではありません.胃カメラを施行しても,1年以内に胃癌が見つかる症例が約10%程度存在すると報告されています.すべての胃カメラを内視鏡専門医や指導医が施行するわけではないので,胃カメラ検診精度コントロールが各自治体の課題となっています.ですので,内視鏡専門医や指導医に検査してもらうのが理想的と言えるでしょう.

【自覚症状がある方】

自覚症状がある方は,まず医師の診察を受けて,胃カメラを受ける必要性があるかどうかを判断してもらうことが必要です.なぜならば,例えばみぞおちが痛くて,実は胆石発作など他の病気である可能性もあるからです.

咽頭・食道・胃・十二指腸に起因する主な症状として,

・喉違和感

・つかえ感

・嚥下困難

・嗄声

・胸やけ

・胸部違和感

・呑酸

・ゲップが多い

・胃もたれ

・心窩部不快感

・胃痛

・上腹部痛

・腹部膨満感

・原因不明な体重減少

・吐血

・下血

などがあります.気になる症状があれば,一度胃腸内科もしくは消化器内科を受診して,胃カメラを受ける必要性があるかどうかを相談することをお勧めします.

品川胃腸肛門内視鏡クリニック

院長

 

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