クリニックブログ

2017.03.27

【院長ブログ】大腸カメラってどういうときに受けるの?

(本ブログは,「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」および「NCCN

ガイドライン」の情報を参考にしています.)

大腸カメラ正式名称は「下部消化管内視鏡検査」であり,盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸までの「下部消化管」を対象とした検査です.大腸癌をはじめ,大腸癌の前癌病変である大腸ポリープ(腺腫),大腸憩室出血,大腸憩室炎,虚血性大腸炎,潰瘍性大腸炎,クローン病などの診断に有用です.

では,大腸カメラってどういう時に受けるのでしょうか.自覚症状のない方とある方を分けて考えましょう.

【自覚症状のない方】

自覚症状がないわけだから,きっかけがなければ大腸カメラを受ける必要性を感じないと思います.では,どういうきっかけで大腸カメラを受けるのでしょうか.

  • 1) 大腸癌検診(便潜血検査)で「陽性」,つまり便に血が混ざっていると判定された場合.

検査の時点で,大腸もしくは肛門から出血をきたしている病変が存在することを示しています.

  • 2) 大腸バリウム検査・大腸CT検査・大腸カプセル内視鏡検査などで「要精査」と判定された場合.

検査の時点で,大腸に何らかな異常(大腸癌,大腸ポリープ,大腸炎など)が存在することが疑われています.

  • 3) 大腸腺腫と診断されたことがある場合.

大腸癌発生リスクが相対的に高いとされ,定期的なスクリーニング検査が必要です.特に1cm以上の腺腫,絨毛状または管状絨毛状腺腫,3個以上の多発腺腫は大腸癌発生高リスクとされます.

  • 4) 大腸癌と診断されたことがある場合.

腺腫や大腸癌の再発リスクが高いとされています.特に大腸癌切除後45年の再発率が高い報告が複数あります.

  • 5) ご家族で大腸癌と診断されたことがある場合.

基本的に,第一度近親者(両親,兄弟,子供),もしくは第二度近親者(祖父母,おじおば,甥姪,孫)で判断してください.細かいことを言うと,NCCNガイドラインでは第二度近親者においては,50歳未満での大腸癌発症のみをリスクとしています.

以上のいずれもケースも基本的に大腸内視鏡検査を受ける必要性がありますので,胃腸内科もしくは消化器内科に受診することをお勧めします.

【自覚症状がある方】

自覚症状がある方は,まず医師の診察を受けて,大腸カメラを受ける必要性そして安全に受けられるかどうかを判断してもらうことが必要です.特に,安全に受けられるかどうかの判断が大事であり,なぜならば,大腸カメラは胃カメラと違って,下剤を内服して大腸の中をきれいにしてからでないと検査できないため,まず下剤を飲めるかどうかの判断が必要です.例えば,腸閉塞の場合は,下剤を飲んだら病態を悪くしてしまいます.

大腸に起因する主な症状として,

・血便

・下痢

・便秘

・腹部膨満感

・下腹部痛

・原因不明な体重減少

などがあります.気になる症状があれば,一度胃腸内科もしくは消化器内科を受診して,大腸カメラを受ける必要性があるかどうかを相談することをお勧めします.

品川胃腸肛門内視鏡クリニック

院長

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