ピロリ菌

胃がんとピロリ菌

ピロリ菌胃がんは、その発生のしくみが解明されつつあり、そこにピロリ菌が大きく関与していることがわかってきています。ご両親が胃十二指腸潰瘍や胃がんになったことがある方は高確率でピロリ菌を持っている可能性があります。ピロリ菌への除菌治療は、胃がん予防のためのワクチンだと言えます。お子さまを持つ前の若い世代がピロリ菌の検査を受け、感染があったら除菌することは、次世代の胃がん予防にもつながるのです。

ヘリコバクター・ピロリ菌とは

ヘリコバクター・ピロリ菌(通称ピロリ菌)は胃十二指腸潰瘍の原因であることが判明しています。他にもさまざまな疾患に関与していることも分かってきており、胃過形成ポリープ、萎縮性胃炎、鳥肌状胃炎、そしてその延長線上に胃がんの発生に関わっているとされています。
またピロリ菌は、悪性リンパ腫の前段階である胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、免疫疾患、皮膚疾患など幅広い病気への関与も指摘されています。
ピロリ菌の多くが幼少時に母親や家族から感染するとされています。先進国の中では例外的に日本でのピロリ菌感染率は高くなっています。ただし、ピロリ菌は除菌することが可能であり、平成25年2月には慢性胃炎の方のピロリ菌検査と除菌治療が保険適用になっています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の検査方法

ピロリ菌感染の有無や、除菌治療の効果判定は、胃カメラ検査、尿素呼気試験、血中・尿中ピロリ菌抗体測定、便中のピロリ菌抗原測定法の5種類があります。

尿素呼気試験

ピロリ菌検査の中でも、尿素呼気試験は感度・特異度95%と特に正確さが高い検査です。

尿素呼気試験のご注意と特徴
  • 絶食でご来院いただきます。
  • 検査方法は、息を吹き込み、お薬を飲み、また息を吹き込む3ステップで終了です。
  • 検査の所要時間は20分程度です。
  • 自費診療の場合は、胃カメラの必要がなく、気軽に受けていただけます。
尿素呼気試験検査の流れ

 

  1. 専用の袋に息を吹き入れます。

  2. 尿素のお薬を水100mlで噛まずに飲みます。

  3. 左を下にしてベッドに横たわり、5分間安静にします。

  4. 起き上がって腰かけ、15分間過ごします。

  5. 専用の袋に息を吹き入れます。

その他のピロリ菌検査方法

抗体法・抗原法

安価でありピロリ菌のスクリーニングに使われています。血液抗体測定、尿中抗体測定、便中抗原測定のいずれかを行います。

迅速ウレアーゼ法

胃内視鏡検査時に、組織を採取してそれを検査します。

培養法

胃内視鏡検査時に、組織を採取し、それを培養して増殖させ、菌の薬剤感受性検査をします。

鏡顕法

胃内視鏡検査時に、組織を採取し、それを染色して顕微鏡で病理医が感染を診断します。

ヘリコバクター・ピロリ菌専門外来について

保健診療の対象となる方

平成25年2月に制度が変わり、保険診療の適用が拡大されました。
細かい条件がありますので、ご不明な点などございましたらお問い合わせください。

保険診療でピロリ菌感染検査を受けるためには、以前までだと胃内視鏡検査を受けて胃十二指腸潰瘍など数疾患の診断を受けた場合だけに限られていました。それが、胃内視鏡検査で慢性胃炎が認められた方の全員が、ピロリ菌の感染検査を保険診療で受けることができるようになりました。
また、検査の結果、ピロリ菌感染が認められた場合も、除菌治療を保険診療で受けられます。
当院では、胃内視鏡検査を受けた方に適切な感染検査をして、必要な場合には除菌治療を行っています。
他施設の人間ドックなどで胃内視鏡検査を受けて慢性胃炎の診断を6ヶ月以内に受けている方も、当院のピロリ菌検査を保険診療で受けられますし、結果として感染が判明した場合には保険診療で除菌治療を受けられます。
他に、採血などでピロリ菌感染陽性を指摘されている方も、胃カメラで胃がんがないことを確認後すぐに除菌治療を保険診療で開始可能です。

1回目の除菌治療で除菌失敗した場合、2回目の除菌治療も保険診療です。また、他施設でピロリ菌の除菌に1度失敗されている場合、6か月以内に胃内視鏡検査を受けている場合には、2次除菌治療が保険治療対象となります。

上記以外の場合には、自費診療になります。まずは、ご相談ください。

自費診療の対象となる例
  • 2回までの除菌治療(2次除菌)が失敗し、3回目以降の除菌治療をご希望される場合
  • 健康診断などでピロリ菌感染が指摘され、胃内視鏡検査を受けたくない場合
    ※ただし、ピロリ菌感染が認められた場合、すでに胃がんが発生している可能性があるため、その確認をするためには胃内視鏡検査が必要になります。
  • 保険診療に使われる薬剤のクラリスロマイシン(クラリス)やサワシリン(ペニシリン系抗生剤)にアレルギーがある場合
    ※以前受けた除菌治療でじんましんや湿疹が出現して除菌治療を中止するなどした場合はアレルギーが疑われますので、ご相談ください。

 

除菌治療の流れ

抗生剤2種類と胃潰瘍治療剤を1週間服用します
抗生剤はクラリスロマイシン(クラリス)やサワシリン(ペニシリン系抗生剤)、胃潰瘍治療剤はボノプラザン(胃潰瘍治療薬)です。

※副作用には、下痢、味覚異常、肝機能障害、じんましんなどがあります。症状がありましたら、すぐにご連絡ください。

クラリスロマイシンに対する薬剤耐性を持つピロリ菌が増加しているため、従来の除菌治療の成功率は約70-80%であるとされていましたが、ボノプラザン(制酸剤)を併用した新しい除菌治療では9割の成功率があり、当院では新しい除菌治療を行っています。

1回目の除菌の効果判定は、服用終了から2ヶ月後に尿素呼気試験もしくは便中抗原検査で調べます。これで除菌成功していれば治療終了です。

失敗していた場合には、2回目の除菌(2次除菌)に進みます。
2次除菌では抗生剤の1種類をクラリスからメトロニダゾール(商品名:フラジール)に変更します。
服用期間は同じ1週間です。

2次除菌の効果判定も服用終了から2ヶ月後、尿素呼気試験もしくは便中抗原検査で調べます。
1次除菌と2次除菌を合わせた除菌成功率は97-98%ですから、2次除菌まででほとんどの方が除菌成功されます。

2時除菌に失敗された場合、3次除菌、4次除菌も可能ですが、ここからは自費診療です。ご相談ください。

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